2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『親族の基本構造』1章

レヴィ=ストロース『親族の基本構造』読書ノート 福井和美訳 2000 青弓社 序章 第一章「自然と文化」 自然状態と社会状態の区別にかかわる原理ほど確信をもって退けられてきたものはない。しかしこの区別にはもっと価値ある解釈を受け入れる余地がある。 エ…

竜を殺しにいかなかった男

面白そうな記事を見つけたのでクリップしておきます。 スペルベルについては、いずれ集中的に検討するつもり。 “AN EPIDEMIOLOGY OF REPRESENTATIONS A Talk with Dan Sperber”

『野生の思考』7章

クロード・レヴィ=ストロース『野生の思考』読書ノート 7章 種としての個体 固有名と分類体系►厳密な意味で固有名と認められる名前と、一見そうではない名前の関係はいかなるものか。Exペナン族の人名体系£三種類の名個人名(固有名) 親名:誰々の父(母) …

『野生の思考』6章

クロード・レヴィ=ストロース『野生の思考』読書ノート 第6章 普遍化と特殊化 歴史と体系の間に►歴史と体系の間には二律背反性が見出されると信じる人もいるが、いままで検討してきた例には、そのような二律背反は見出し得ない。両者の間には、移行相を形…

『野生の思考』5章

レヴィ=ストロース 1976『野生の思考』読書ノート 第5章 範疇、元素、種、数 トーテミズムという名のもとにでたらめに一まとめにされたさまざまな信仰や慣習は、一つもしくはいくつかの社会集団と、一つもしくはいくつかの自然領域の間に実体的関係があると…

『今日のトーテミスム』5章

クロード・レヴィ=ストロース『今日のトーテミスム』[1970仲沢紀雄訳 みすず書房] 第5章 心の中のトーテミスム ラドクリフ=ブラウンの先駆者ベルクソンとルソー <ベルクソン> 1958『道徳と宗教のニ源泉』のなかにみられるラドクリフ=ブラウンとの類似…

『今日のトーテミスム』3章

クロード・レヴィ=ストロース 『今日のトーテミスム』読書ノート [1970仲沢紀雄訳 みすず書房] 三章 機能主義的ト―テミスム <マリノフスキーの総合> エルキンは、一方でラドクリフ・ブラウンの教訓から先人達よりも緻密な分析を行い、他方ではマリノフ…

『今日のトーテミスム』1章

スペルベルの議論についての考察を開始する前に、まずはその第一の参照点となっているレヴィ=ストロースの議論を再考する必要もあるかと思い、数年前に作成した読書ノートを以下で再録しておく。 クロード・レヴィ=ストロース『今日のトーテミスム』 [197…

うーん、気になる4

三島憲一 1980 「現象学と哲学的解釈学」読書ノート2(後半) (『講座・現象学③ 現象学と現代思想』 pp. 63-266 弘文堂。) <注>この文章は、哲学的人間学、社会思想史、フランス現代思想、文化人類学等を専攻する院生が参加する勉強会のために作成した…