2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Alfred Gell『Art and Agecy』読解5

Chap6 The Critique of the Index *金曜日までに全章をアップするつもりでしたが、残念ながらこれで最後になりそうです。来週あたまにでも残りをアップします。個人的には今までで一番面白い章でした。おそらくゼミ発表時には大幅に削ることにはなると思い…

Gell『Art and Agency』読解4

4章 The Involution of the Index in the Art Nexus (1)エージェント/ペーシェント関係の階層的埋込み ここまでアート・オブジェクトをめぐる基本的な諸関係を検討してきたが、本章では二つ以上の項をふくむより複雑な関係式を考察する。その基本となるの…

Alfred Gell『Art and Agecy』読解3

3章 アート・ネクサスとインデックス [要約] アート・オブジェクトをめぐる四つの項<インデックス、アーティスト、レシピアント、プロトタイプ>は、エージェントおよびペーシェントとして他の項あるいは自らと関係する。4項のいずれかが能動的な行為者(…

Alfred Gell『Art and Agecy』読解2

2章 アート・ネクサスの理論 [要約] アートの人類学理論において、純粋な「アート・オブジェクト」なるカテゴリーを想定することはできない。人類学的見地からすれば、いかなるものもアート・オブジェクトになりうるからだ。問題は、社会関係を通じてヒトが…

Alfred Gell『Art and Agecy』読解1

今日から約一週間、米国の人類学者アルフレッド・ジェルの遺作となった本書『アートとエージェンシー』について要約+検討することにしました。大学院ゼミで一冊丸々レジュメをつくらなければならなくなったのが主な動機ですが、レジュメには収まりきらない背…

そろそろ再開+文献紹介

現在ブログ再開計画の思案中ですが、伏線はりも兼ねて若干の書き込み。 以下は今期の院ゼミで読んでいる文献。半期をこのラインナップで進める人類学ゼミって日本で他にあるんだろうか*1。 The Gender of the Gift (Studies in Melanesian Anthropology)作者…