そろそろ再開+文献紹介
現在ブログ再開計画の思案中ですが、伏線はりも兼ねて若干の書き込み。
以下は今期の院ゼミで読んでいる文献。半期をこのラインナップで進める人類学ゼミって日本で他にあるんだろうか*1。
The Gender of the Gift (Studies in Melanesian Anthropology)
- 作者: Marilyn Strathern
- 出版社/メーカー: University of California Press
- 発売日: 1990/11/01
- メディア: ペーパーバック
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LATOUR : RESEMBL SOCIAL (Clarendon Lectures in Management Studies)
- 作者: Bruno Latour
- 出版社/メーカー: Oxford University Press (Japan) Ltd.
- 発売日: 2005/07/28
- メディア: ハードカバー
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Art and Agency: An Anthropological Theory
- 作者: Alfred Gell
- 出版社/メーカー: Oxford University Press
- 発売日: 1998/12/03
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An Anthropology of the Subject
- 作者: Roy Wagner
- 出版社/メーカー: University of California Press
- 発売日: 2001/04/02
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上二つを検討し終わって、なんとなく考えたこと↓。
「言説」を分析の中核に据えてきた近年の人文社会科学の方法論の限界が明確に意識されるようになり、「モノ」の働き(actant、artifact、materiality等によって概念化される)が人間とともに現実を構成していることが注目されるようになってきた、ということなのだろうかと。
それは同時に、記号論の対象領域が言語からモノへと拡張されてきたということであり、より正確には、あらゆる事象を言語になぞらえて分析する方法論から、言語を中心とする人間性を他の事象(物質、技術、記号、生命)になぞらえて分析する方法論へのシフトチェンジが起こっている、ということなのかなと。まぁ大雑把な印象にすぎませんが。
*1:ちなみに一日で一冊丸々やる。けっこう無茶な話ww。